■耳成の家
 
画像の上にカーソルを置くと説明文が出ます
  建物外観   外観模型


1階エントランス 2階エントランス 2階玄関ホール


リビングルーム 和室

 この建物は閑静な古くからの集落に建つ住宅である。当初からあった木造住宅の老朽化により建て替えることになった。1階を駐車場、2階には来客を招く和室とリビング、また生活の中心であるDK、浴室等の水回りを配置し、プライベートな部屋は3階に集めるといった平面計画としている。
この建物の特徴として第一に揚げられるのがソーラーによる自家発電システムである。人目に付かない奥側の屋根に広大なソーラーパネルが設置されており、エアコン等をフルに可動させる夏季であっても消費電力の全てをまかなえる程の容量を備えている。
外観は周辺の街並みを考慮し、景観に対して極端な違和感のない意匠を心掛けた。ただし古くからの普遍的な街並みに少しのカンフル剤を投与するべく、アールのコンクリートの打放し塀を挿入することで、周辺で暮らすの人々の和風に対する概念、または認識を改めてもらえるようアピールしている。
2,3階の住居部分の殆どの窓から大和三山のひとつ「耳成山」が眺められる。神代の時代から存在する耳成山のようにいつまでも強く、物静かな建物であってもらいたいと願っている。

DETA:2003   鉄骨造3階建 建築面積156.8u  延床面積 356.5u



All copy right YARD Yoshimura arch office reserved