■東淀川の家

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                正面外観

外壁はアスロック素地仕上とし、セメント成形板の潔さを出しています。ベランダの床は鋼製のグレーチングで他の鉄骨フレームと同様に亜鉛メッキ処理を施しています。現在ではアイビーが育ち、ご覧のような佇まいになっています。
中庭見上げ
玄関

玄関ホール 中庭イメージ図

 人が生活して行く上で避けられないのが「物」との同居である。ある程度の同居者(物)ならば良いが、あふれる程の同居者にまみれて生活するとなれば、これは問題だ。
この住宅の計画は、その「物」と対峙する処から始まった。クライアントは40才代のご夫婦で、ご主人の趣味である衣類、靴、鞄その他諸々のコレクション、奥様の多趣味をこなす為の道具及び作品の数々など、一般的な家庭の3倍以上の想像を絶する「物」が存在していた。
よってそれを収納すべく、居間の壁一面、ワークスペースの両壁面に全面収納を設け、3階には衣装専用の部屋、4階は多目的スペースとはしているが、ここも実際は収納スペースになっている。この他あらゆるスペースにアイディアを盛り込み収納を取ってある。
室内の内装は鉄骨が剥き出しになっており、外壁のアスロック版がそのまま表されていて、いかにもポストモダンな風合いなのであるが、部屋の隠れた隅々には「物」達が息を潜めて息づいている。
                   
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DETA:1999   鉄骨造4階建 建築面積 81.40u    延床面積 270.89u



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